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ドッグフードの選び方|失敗しない7つのチェックポイントを解説

ドッグフードの選び方|失敗しない7つのチェックポイントを解説

監修|獣医師  奥田 賢仁

最終監修日:2026年4月3日

ドッグフードは愛犬の健康を支える毎日の食事そのものです。しかし種類や価格帯が幅広く、「結局どれを選べばいいのか分からない」という飼い主さんは多いのではないでしょうか。

実は、ドッグフード選びで押さえるべきポイントは7つに絞れます。これらを順番にチェックしていけば、愛犬に合うフードはぐっと見つけやすくなります。

本記事では、初心者の方でも迷わず判断できるよう、選び方の7つのポイントを優先度の高い順に解説します。

結論:選び方は7つのポイントで判断できる

ドッグフード選びで確認すべき項目を、優先度の高い順に整理しました。

優先度

チェックポイント

確認の目安

★★★

1. 総合栄養食の表示

パッケージに「総合栄養食」と明記されているか※療法食を除く


★★★

2. ライフステージ適合

年齢に合った設計か(パピー/アダルト/シニア)

★★★

3. 主原料

肉や魚など動物性タンパク質が一番目に記載※療法食・肥満対策フードを除く

★★

4. 体格・サイズ適合

粒の大きさ・カロリー設計が体格に合うか

★★

5. 添加物の確認

不要な合成保存料・着色料が含まれていないか

★★

6. 原産国・製造元

信頼できる国・メーカーで製造されているか

7. 価格と継続性

無理なく続けられる価格帯か


★★★は必ず満たすべき必須項目、★★は健康維持の観点で重要、★は継続性のための実用項目という位置付けです。

ポイント1:総合栄養食であることを確認する

ドッグフード選びで最初に確認すべきは、パッケージに「総合栄養食」と明記されているかどうかです。

総合栄養食とは、それと水だけで犬の健康を維持できるよう栄養バランスが設計されたフードのこと。AAFCO(米国飼料検査官協会)またはペットフード公正取引協議会の基準を満たしている必要があります。ただし、疾患の管理を目的に獣医師の指導により療法食を使用する場合には、その限りではありません。逆に言えば、療法食は疾患管理のため特殊な栄養バランスになっているため、ペットオーナーの判断で使用するのではなく、必ず獣医師の指導のもと使用するようにしてください。

分類

毎日の主食として使えるか

総合栄養食

○ そのまま主食として使える

間食(おやつ)

× 主食には不向き。1日のカロリーの20%以内

療法食

△ 獣医師の指導下でのみ使用

その他の目的食

× 単独では栄養が不足する


「無添加」「プレミアム」などの言葉に惹かれても、総合栄養食でなければ主食として与えるのは避けてください。

ポイント2:ライフステージに合っているか

犬は年齢によって必要な栄養素やカロリーが変化します。ライフステージ表示を必ず確認しましょう。

ライフステージ

対象年齢

必要な栄養設計

パピー(子犬用)

生後〜12ヶ月

高タンパク・高カロリー、骨格形成のための栄養強化

アダルト(成犬用)

1歳〜7歳前後

維持期向けのバランス型設計

シニア(高齢犬用)

7歳以降が目安

低脂肪・低リン、関節サポート成分配合

オールステージ

全年齢対応

パピー基準で設計、給与量で調整


成長期に低カロリーのシニア用を与えると栄養不足、逆にシニア犬に高カロリーのパピー用を与えると肥満や内臓負担につながります。年齢の節目ではフードの見直しを検討しましょう。

ポイント3:主原料が動物性タンパク質か

原材料表記は配合量の多い順に記載されています。一番目に肉や魚などの動物性タンパク質が記載されているフードを選びましょう。(ただし療法食や肥満対策フードはこの限りではありません)

主原料の例

評価

チキン、ラム、サーモンなどの肉・魚

○ 動物性タンパク質が主原料

チキンミール、フィッシュミール

○ 乾燥粉末化された動物性原料

とうもろこし、小麦、米

△ 主原料が穀物中心

肉副産物、家禽副産物

△ 品質にばらつきがある場合がある

○○エキス、○○パウダー(不明瞭な表記)

× 内容が不明瞭で避けたい


犬は肉食寄りの雑食動物のため、動物性タンパク質を主原料とするフードのほうが消化吸収に優れています。穀物が悪いわけではありませんが、優先順位として穀物が一番目になっているフードは慎重に検討してください。ただし、特定の疾患に配慮した療法食や肥満対策のフードでは穀物が上位にくることがあります。獣医師の指導によりこのようなフードを使用する場合は、目的とする機能のために穀物が優先的に配合されているため心配ありません。

ポイント4:体格・サイズに合っているか

小型犬と大型犬では代謝速度・必要カロリー・関節への負荷が大きく異なります。サイズ別フードはこうした違いに対応した設計です。

対応サイズ

代表的な犬種

粒の特徴

超小型・小型犬用

チワワ、トイプー、ヨーキー

極小粒〜小粒、高エネルギー設計

中型犬用

柴犬、ビーグル、コーギー

中粒、バランス型設計

大型犬用

ラブラドール、ゴールデン、シェパード

大粒、関節サポート成分配合


粒の大きさは食べやすさだけでなく、咀嚼や歯石予防にも影響します。愛犬の口のサイズに合った粒を選んでください。

ポイント5:避けたい添加物が入っていないか

保存性を高めるための添加物は完全に避ける必要はありませんが、健康への影響が懸念されるものは避けるのが無難です。

添加物

種類

判断の目安

BHA・BHT・エトキシキン

合成酸化防止剤

発がん性の懸念があり、避けたい

亜硝酸ナトリウム

発色剤

肉色を保つために使用、過剰摂取に注意

赤色○号、青色○号など

合成着色料

犬には不要。視覚で食欲を判断するのは飼い主側

ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物

天然由来の酸化防止剤

比較的安全とされる


原材料表記の後半に並ぶ添加物の名前を確認し、合成系のものが多いフードは慎重に検討しましょう。

ポイント6:原産国・製造元の信頼性

ペットフードの製造基準は国によって異なります。欧州・北米のペットフード先進国で製造されたものは比較的厳しい基準で管理されています。

確認ポイント

見方

原産国表記

「製造国」と「原材料原産国」の両方を確認

メーカー情報

公式サイトで製造工程・品質管理が公開されているか

第三者認証

AAFCO適合・FEDIAF適合・GMP認証などの記載

問い合わせ対応

成分や製造ロットへの問い合わせに応じる体制があるか


格安フードのなかには、製造元が不明瞭だったり、原材料の原産国が記載されていないものがあります。長く与えるフードだからこそ、トレーサビリティの確保された製品を選びましょう。

ポイント7:価格と継続性のバランス

高品質なフードは価格も高くなる傾向にありますが、極端に高価なフードを短期間で切り替えるよりも、適正な価格帯のフードを長く続けるほうが健康維持には効果的です。また高額なフードが必ずしも高品質とは限らないので注意が必要です。

価格帯(小型犬・1ヶ月)

目安

ポイント

1,000〜2,000円

エコノミー

原材料の質と添加物を慎重に確認

2,000〜4,000円

スタンダード

総合栄養食として十分な品質が選べる

4,000〜8,000円

プレミアム

原材料・製法にこだわった選択肢が豊富

8,000円以上

スーパープレミアム

オーガニック・ヒューマングレードなどの特化型


目安として、毎月の食費が家計を圧迫しない範囲で、できるだけ品質の高いものを選ぶのが現実的です。

切り替え時のNG行動

新しいフードに切り替える際は、急な変更は避けてください。次のような対応はトラブルにつながります。

NG行動

起こりうるトラブル

1日で全量切り替え

下痢・嘔吐などの消化不良

複数のフードを同時導入

アレルギー原因の特定が困難になる

食べないからすぐ次に変える

好き嫌いを助長し、嗜好性が偏る

パッケージを開けたまま長期保管

酸化が進み、栄養価が低下する


切り替えは7〜10日かけて、新フードの割合を少しずつ増やしていく方法が推奨されます。

まとめ:7つのポイントを順番にチェック

ドッグフード選びは、総合栄養食・ライフステージ・主原料という必須3項目をまず満たし、そこから体格・添加物・原産国・価格を確認していけば失敗しません。※療法食を除く

もっとも大切なのは、選んだフードを愛犬が美味しく食べ、便の状態や毛艶などの体調変化が良好であることです。1〜2ヶ月与えてみて体調に変化があれば、フード選びを再検討するサインと考えてください。

アレルギーや持病がある場合は、フード選びの段階でかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

■この記事の監修者

株式会社SOLVETs 代表取締役

獣医師  奥田 賢仁

※本記事は一般的な情報提供を目的として作成されたものです。個別の症状や食事に関するご相談は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。

 

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