ドッグフードの種類は何がある?タイプ別・目的別の特徴と選び方を分かりやすく解説

ドッグフードの種類は何がある?タイプ別・目的別の特徴と選び方を分かりやすく解説
監修|獣医師 奥田 賢仁
最終監修日:2026年4月3日
ドッグフードはペットショップやネット通販で多種多様な商品が並んでおり、何を基準に選べばいいか迷ってしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか。
ドッグフードは「形状(水分量)」「目的」「ライフステージ」「サイズ」「原料」など、複数の軸で分類されます。それぞれの違いを理解すれば、愛犬に合うフードがぐっと選びやすくなります。
本記事では、ドッグフードの種類を5つの軸で整理し、選び方のポイントまでまとめて解説します。
ドッグフードの種類は5つの軸で整理できる
「ドッグフードの種類」と一口に言っても、分類の切り口は1つではありません。まず全体像を把握しておきましょう。
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分類軸 |
代表的な区分 |
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形状(水分量) |
ドライ/セミモイスト/ソフトドライ/ウェット |
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目的 |
総合栄養食/間食/療法食/その他の目的食 |
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ライフステージ |
パピー/アダルト/シニア/オールステージ |
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サイズ |
小型犬用/中型犬用/大型犬用 |
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原料の特徴 |
グレインフリー/ヒューマングレード/オーガニック など |
それぞれの軸を順に見ていきます。
形状(水分量)による分類
もっとも基本的な分類が、フードに含まれる水分量による区分です。水分量によって食感・嗜好性・保存性・コストが大きく変わります。
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種類 |
水分量 |
特徴 |
向いている犬 |
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ドライフード |
約10%以下 |
保存性が高くコスパに優れる。歯垢が付きにくい |
健康な成犬・主食として全般 |
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セミモイストフード |
約25〜35% |
やわらかく嗜好性が高い。保存料が比較的多い |
食欲が落ちている犬・歯が弱い犬 |
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ソフトドライフード |
約25〜35% |
発泡処理でやわらかい。風味が豊か |
ドライを嫌がる犬・シニア犬 |
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ウェットフード |
約75%以上 |
嗜好性が非常に高い。水分補給に有効 |
シニア犬・水分摂取が少ない犬 |
もっとも一般的なのはドライフードです。コストパフォーマンス、保存性、栄養バランスのいずれにおいても優れており、健康な成犬の主食として広く選ばれています。一方ウェットフードは嗜好性と水分補給に強みがあり、食欲が落ちた犬や水分摂取が少ないシニア犬に適しています。
目的による分類
ペットフード安全法のもと、ドッグフードはその目的によって4つに分類されます。毎日与えるフードを選ぶときは、必ず「総合栄養食」かどうかを確認してください。
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分類 |
目的 |
選び方の目安 |
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総合栄養食 |
毎日の主食として与えるフード |
AAFCO基準を満たす旨の表示があるか確認 |
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間食(おやつ) |
コミュニケーションやしつけ用 |
1日の総カロリーの20%以内に抑える |
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療法食 |
特定疾患の食事管理 |
必ず獣医師の指導のもとで使用 |
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その他の目的食 |
栄養補完や副食 |
主食ではなく総合栄養食と組み合わせる |
総合栄養食とは、それと水だけで犬の健康を維持できるよう栄養バランスが設計されたフードのことです。間食やトッピングだけで食事を構成すると栄養バランスが崩れるため、主食には必ず総合栄養食を選びましょう。
ライフステージによる分類
犬は年齢によって必要な栄養素やカロリーが変化します。ライフステージに合わせたフード選びは健康維持の基本です。
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ライフステージ |
対象 |
栄養設計の特徴 |
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パピー(子犬用) |
生後〜12ヶ月程度 |
高タンパク・高カロリー、骨格形成のためのカルシウム強化 |
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アダルト(成犬用) |
1歳〜7歳前後 |
維持期向けにバランス型。体型や活動量で調整 |
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シニア(高齢犬用) |
7歳以降が目安 |
低脂肪・低リン、関節サポート成分を配合 |
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全年齢対応(オールステージ) |
全年齢 |
パピー基準で設計。給与量で調整可 |
成長期のパピーは骨格や筋肉の形成に多くのエネルギーを必要とするため高栄養設計、シニア犬は腎臓や肝臓への負担を考慮した低リン・低脂肪設計が一般的です。年齢の境目では、徐々にフードを切り替えることで消化負担を抑えられます。
犬種・サイズによる分類
体格によって粒の大きさや必要な栄養設計が異なります。同じ年齢でも、小型犬と大型犬では代謝速度や関節への負荷が違うため、サイズ別フードが用意されています。
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対応サイズ |
粒の大きさ |
栄養設計 |
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小型犬用 |
小粒 |
高エネルギー設計、デンタルケア配合が多い |
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中型犬用 |
中粒 |
バランス型、活動量に応じた設計 |
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大型犬用 |
大粒 |
関節サポート成分配合、低カロリー寄り |
小型犬は代謝が早く高カロリーが必要な反面、口が小さいため小粒タイプが基本です。大型犬は関節への負荷が大きいため、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節サポート成分が配合されることが多くあります。
原料の特徴による分類
近年は原料の選び方にこだわったフードも数多く流通しています。アレルギー対応や品質志向の飼い主さんが増えているためです。
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原料の特徴 |
メリット |
注意点 |
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グレインフリー |
穀物アレルギー対応、消化負担が少ない |
豆類過多による心臓への影響が議論されている |
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グルテンフリー |
小麦・大麦アレルギー対応 |
米やとうもろこしは含まれる場合がある |
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ヒューマングレード |
人間が食べられる品質基準の原料 |
価格が高くなる傾向 |
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オーガニック |
有機栽培・有機飼育の原料を使用 |
認証基準を確認する必要がある |
グレインフリーは穀物アレルギーを持つ犬に有効な選択肢ですが、すべての犬にとって最適とは限りません。FDA(米国食品医薬品局)は2018年以降、グレインフリーフードと拡張型心筋症の関連性を継続して調査しており、選択時には情報を確認することをおすすめします。
迷ったときの選び方チェックリスト
種類が多すぎて決めきれないときは、次の5項目を順にチェックしてみてください。
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チェック項目 |
確認するポイント |
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パッケージ表示 |
「総合栄養食」かつAAFCO基準適合の記載があるか |
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原材料 |
肉や魚など動物性タンパク質が一番目に記載されているか※ |
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年齢・サイズ |
愛犬のライフステージと体格に合っているか |
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原産国・製造元 |
信頼できるメーカー・工場で製造されているか |
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価格と継続性 |
無理なく続けられる価格帯か |
※特定の疾患に配慮した療法食や肥満対策のフードでは穀物が上位にくることがあります。獣医師の指導によりこのようなフードを使用する場合は、目的とする機能のために穀物が優先的に配合されているため心配ありません。
もっとも重要なのは、毎日の主食として与えるフードが「総合栄養食」であることです。そのうえで原材料・年齢・サイズ・価格を見ていけば、選択肢を絞り込みやすくなります。
まとめ:軸を理解すれば選び方は難しくない
ドッグフードは形状・目的・ライフステージ・サイズ・原料という5つの軸で分類されます。一見複雑に見えても、軸を1つずつ確認していけば、愛犬にとっての最適解は見えてきます。
新しいフードに切り替えるときは、いきなり全量を変えるのではなく、1週間〜10日ほどかけて少しずつ混ぜながら移行すると消化トラブルを防げます。アレルギーや持病がある場合は、選び方の段階でかかりつけの獣医師にご相談ください。
■この記事の監修者
株式会社SOLVETs 代表取締役
獣医師 奥田 賢仁
※本記事は一般的な情報提供を目的として作成されたものです。個別の症状や食事に関するご相談は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。



