2022 年 12 月 16 日公開
【第2回コラム】初めてペットをお迎えします!
こんにちは。ソルベッツ獣医師チームです。
SOLVETsでは”A better solution for your pet’s life”をミッションとし、人と動物の生活をより豊かにするために活動しています。
その一環として、VETsコラムではペットとそのご家族の生活がより良くなるような情報をお伝えしていきます。
前回は『はじめてペットを迎えるための準備-事前に準備するもの-』をテーマにお話ししましたが、今回は『はじめてペットを迎えるための準備-かかりつけ動物病院選び- 』についてお話していきます。
ペットを飼ったら、まずかかりつけ医を見つけましょう。
なぜ特に病気でもないのに、わざわざ病院を受診してかかりつけ医を見つける必要があるのでしょうか。
もちろん飼い方などは貰い受けたブリーダーさんやペットショップの店員さんに飼い方を聞いたり、ネットで調べたりすることも出来ます。
かかりつけ医を見つけておく一番の大きな理由としては、健康な状態の我が子を診てもらうことで、その子の体格や性格の特徴などの客観的な記録を取っておくことにあります。
例えば、『うちの子がなんだかいつもより体調が悪い…』といった時に、一度かかりつけ医に診てもらっている記録があれば、その時と比べて体重が増えているのか減っているのか、性格に変化はないか(いつもは怒る子が大人しい、人懐っこい子が威嚇してくるなど)など健康な時と比較することが出来、的確な検査をスムーズに行うことができます。
我が子が体調を崩した時のためにも、健康診断や予防の相談などを通じて、あらかじめ信頼出来るかかりつけ医を見つけておくと安心です。
病院選びのポイントとして、
■ 自宅から通える範囲にある
■ 病院の診療日時
■ 納得出来る説明を丁寧にしてくれる
■ 先生と円滑にコミュニケーションが取れる
などを念頭に、探してみると良いでしょう。
また、多くの動物病院は夜間診療を行なっていないため夜間に頼れる病院を見つけておく事も重要です。
動物病院それぞれに特色がありますので、HPで調べたり知り合いに聞いたりして探してみましょう。
病院を選んだら、次は受診です。初めての健康診断をしましょう。
この健康診断では、診察や簡単な検査を行い、現在病気を持っていないかどうかなどの健康状態を調べるとともに、今後の予防接種・避妊去勢手術(希望する場合)などのスケジュールを立てていきます。
初めての受診の時に一般的に行う診察内容は以下になります。
● 体重測定
● 問診
● 視診・聴診・触診による診察
● 検便
● ウイルス検査(保護した猫ちゃんの場合)
この時にフィラリア予防やワクチンなどを行うこともありますので、思った以上にお金がかかることがあります。
手持ちが不安な場合には、あらかじめ予算をお伝えしてその範囲内での検査や処方をお願いするのも1つの方法です。
また必要に応じて、その病院がクレジットカードを使えるのか確認しておくのも良いでしょう。
また病院ではいろんな動物の匂いや人との接触により、ストレスがかかってしまいます。
さらに注射などの嫌な思いをすると1回で病院が嫌いになってしまう子もいます。
その日は病院では緊張した分、お家で目一杯甘やかしてあげてくださいね。
もちろん、ワクチンを打った日は安静にお願いします。
以上、いかがでしたでしょうか?
今後も、VETsコラムではこういった形で獣医師視点の情報を発信していきます。
さて、病院選びが済んだところで、次回は予防について、お伝えしていきたいと思います。
2022 年 10 月 7 日公開
【第1回コラム】はじめてペットを迎えるための準備
-事前に準備するもの-
はじめまして。ソルベッツ獣医師チームです。
SOLVETsでは”A better solution for your pet’s life” をミッションとし、人と動物の生活をより豊かにするために活動しています。その一環として、VETsコラムではペットとそのご家族の生活がより良くなるような情報をお伝えしていきます。
今回は第1回コラムとして、
はじめてペットを迎えるための準備-事前に準備するもの-
を題材に、獣医師の視点からお話ししていこうと思います。
それではさっそくペットを迎えるにあたって、必要なものを確認していきましょう!
まず初めに、ペットを迎えるための心の準備はできていますか?
ペットとの生活はとても豊かで素晴らしいものです。きっとその生活を想像し胸を躍らせていることと思います。しかし、ペットを飼うということはすなわち命に責任を持つということでもあります。2021年における犬猫の平均寿命は犬で14.65歳、猫で15.66歳(ペットフード協会)と以前に比べ長生きになってきています。ペットの一生の間にペットオーナーのライフステージも変化していきます。ペットを迎えるということは、共にその変化を過ごしていくこと、そして最後は看取ってあげるということです。生きていく中で人と同様に、病気になり治療が必要になることもあります。ペットを迎えるということは、こうした全てを引き受ける責任があるということをどうか忘れずに、素晴らしいペットとの生活を始めていきましょう。
相手は言葉を喋らない動物であるため、飼い主である私たちがしっかりとお世話できる環境を整えていきましょう。
以下では、最低限必要なもの、あれば便利なもの、生活をより豊かにするもの、の3つのリストにまとめました。
“ペットを飼うために最低限必要なもの”
・ペットフード(ドライ、ウェット)
・食器
・トイレ(ペットシーツ、トイレ、猫砂)
・キャリーケース
・首輪・リード(特に犬)
・爪切り(ペット専用のもの)
・爪研ぎ(猫)
・コーム、スリッカー(=ペット用ブラシ:被毛の管理に使用)
ごはん、排泄のお世話はもちろんですが、緊急時に病院に連れて行く際に必要なのがキャリーケースや首輪・リード。緊急時でなくともお散歩などの外出時に必要になりますので必ず用意しましょう。また、爪切りやコームなどは身体のケアに必要です。特に毛玉が出来ると皮膚病になったり、爪が伸びすぎるとケガの原因にもなりますので、日頃からケアを行いましょう。お家でケアが難しい場合には、トリミングサロンや動物病院にお願いすることも可能です。
“あれば便利なもの”
・自動給餌器・給水器
・ゲージ
自動給餌器は家族が外出している際にも時間通りにご飯をあげられます。自動給水器は流れている水を好む傾向がある猫にとっては飲水を促すことにより、膀胱炎の予防にもなりますのでオススメです。稀に自動給水器の作動音を嫌がる繊細な子もいますので、その場合には通常の器を使用し、水を与えてください。
ゲージは、プライベート空間の確保とお留守番の時のイタズラ・事故防止になります。
“生活をより豊かにするもの”
・おやつ
・おもちゃ
・キャットタワー(猫)
・サプリメント
おやつ・おもちゃは言わずもがなですね。ペットたちのキラキラした顔が見られます。そしてペットとの大切なコミュニケーションツールの側面もあります。また、おもちゃは留守中などの寂しさを紛らわすのにも効果的ですので、目的に応じたものを選んであげてください。留守中に与えるおもちゃに関しては、壊れないもの、飲み込めないものという点に注意し、留守中の誤飲・誤嚥を予防してください。飲め込める様な小さなおもちゃや容易に壊れるものはNGです×
キャットタワーは猫ちゃんの運動に一役買ってくれます。
またサプリメントは健康維持に有効で、年齢、体質、目的に合ったものを選びましょう。
以上、いかがでしたでしょうか?
はじめてペットを飼う方に向け、普段の診療でもよく聞かれる内容を折り込んでみました。
今後も、VETsコラムではこういった形で獣医師視点の情報を発信していきます。
さて、ペットを家族に迎えるためのものは揃ったところで、次回は病院選びについてお伝えしていきたいと思います。